

GEDORE・スリッピングトルクレンチ TSN/TSP

世界的な自動車整備用ハンドツールメーカーのドイツGEDORE社が製造するスリッピングトルクレンチTSN/TSPタイプは、設定トルクに達すると独特なスリッピングメカニズムによりドライブがスリップしてそれ以上締め付けることができなくなります。
スリップメカニズム
スリップメカニズムは、締め付けトルクが設定トルクに達するとドライブ軸がスリップして締め付け力が遮断され、それ以上ボルトを締め付けることができません。 このスリップの動作点から回転角度40°以内で自動的にレンチはリセットされ、次の締付けボルトに移動できます。 作業者はドライブがスリップする時に"カチィ"というスリップ音が確認でき、締め付け手応えがなくなりますから、それでも締付け角度40°も廻し続ける事は考えられません。 このメカニズムが実質的に設定トルクからのオーバートルクを完全に防ぎます。 さらに、例えレンチがリセットされても再び設定トルクになれば、再びスリップするだけで絶対にオーバートルクを起こしません。

それに引き替え、クリックレンチは設定トルクでクリック点を作業者がそれを認識して締付けを止めなければなりませんが、どうしてもオバートルクを避けることができませんし、熟練度によりそのオーバートルク量も大きく異なってきます。
TSPスリッピングトルクレンチの特徴
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TSNスリッピングトルクレンチの特徴
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YouTubeでスリッピングトルクレンチの説明ヴィデオがアップロードされています。 レンチの動作や特徴を詳しく説明しています。 左の写真をクリックしてください。
ポカヨケについてもう少し詳しく説明しているヴィデオはここから"Switch operated signal ststem"が見られます。
「百聞は一見にしかず!」 スリッピングトルクレンチが簡単でもプロセスコントロールを完璧に行えるツールであることがお分かり頂けると思います。
シグナルスイッチ

シグナルディレイユニット

2秒間のタイムディレイを置くことは、レンチの動作信号の紛失リスクを低減するためと、短い間の連続した2回の締め付けを1回と誤判断させないためです。
ディレイユニットの前面には赤色と緑色のLEDが装備され、緑色のLEEDが発光して締め付けが確実に設定トルクで終了したことを作業員に知らせます。 最も経済的で効果的な"ポカヨケ"システムが簡単に構築できます。
トルクアナライザー

毎日の校正結果はRS232インターフェイスケーブル(イヤホンタイププラグ - USB)を繋ぎ別のPCにエクスポートでき、校正履歴を残すこともできます。
Model | Torque range | 分解能 |
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DREMOTEST E 12 | 0.2 - 12 Nm | 0.001Nm |
DREMOTEST E 55 | 0.9 - 55 Nm | 0.01Nm |
DREMOTEST E 320 | 9 - 320 Nm | 0.1Nm |
DREMOTEST E 1100 | 90 -1100Nm | 1Nm |
DREMOTEST E 3000 | 500 - 3000Nm | 1Nm |

シャッツ ジャパン株式会社
〒501-6331 岐阜県羽島市堀津町横手3丁目18-2
tel 058-398-1433 fax 058-398-3123
info@afm-j.com
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